福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

2024年6月30日(日)礼拝メッセージ

「人間、神のかたち」

葛西説教20240630(新改訳第三版) 

1.テキスト「創世記12631節」

2.タイトル「人間、神のかたち」

3.中心聖句「創世記127節」

「神は人をご自身のかたちとして創造された。」

4.本文「人間の創造」

 序)「神のかたちの教えは大切!」

 聖書は、天地創造の記事の中で最も詳細に、二つの章にわたって人間の創造を述べています。それは人間だけが特別な存在だからです。創世記126節で「かたち」(ヘブル語でツェレム)という語が三度も繰り返されていることは、これが、人間の本質を理解するために極めて重要であることを示しているのです。

 

本論)「人間、神のかたち」

.「神に似るものとして造られた目的」

 創世記126節は「われわれのかたちとして、われわれに似せて」と新改訳第三版では訳されていますが、新改訳2017では「人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう」となっています。つまり、人間は神に似るように創造されました。人間が造られた目的は、神に似るものとなるためです。新約聖書にも(Ⅱコリント3:18)「栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます」、(エペソ4:24)「神にかたどり造り出された、新しい人を身に着る」、(コロサイ3:10)「新しい人は、造り主のかたちに似せられ」など、様々な表現で、神に似ることの重要性が教えられています。

 人間の人生の目的は、金持ちになることでも、博士や大臣になることでもありません。人の目にとまる偉大なことをすることでもありません。もしそうなら、能力の劣る人や障害をもって生まれた人は、生きている価値が無いとみなされるのではないでしょうか。聖書は、ドゥーイング(行動)ではなく、ビーイング(存在)の重要性を徹頭徹尾、主張しています。たとえ貧しくとも、からだが不自由でも、神に似た聖い生き方をすることこそが、神が求めておられる人生の目的なのです。

 

.「神のかたちとは何でしょうか」

 (創世記1:26)「われわれのかたち」に人を造ろうと、神は言われました。神は人間のように肉体に制限される方ではないので、かたちといっても、外形のことではありません。それは霊的な存在、人格的な存在であるという意味です。()「神に似」るとは霊的、人格的に神に近づいていくことに他ならないのです。

 注意すべきことは、これは堕落前の人間について述べられていることです。創世記3章で人間が罪を犯して以来、この神のかたちを失ってしまいました。

ですから、神の特別な恩寵がなければ、それを回復することはできません。主なるイエスは、その恩寵そのものとして地上に来られました。神のかたちを具体的に示すために受肉されました。そしてイエスを救い主と信じる者は神のかたちを回復するのです。

 

Ⅲ.「神との交わりが大切!」

 霊的、人格的に神に似ていくためには、神と親しい交わりをもつ以外に方法はありません。人間は、神と親しい関係をもつことができるように創造されたのだから、望みさえするならば、神との交わりを回復することができるのです。

 堕落した人間は、アダムとエバのように、この神との交わりを避けようとします。しかし人間はこの悪い関係を変えることができるのです。

 動物は、互いの関係を変えることはできません。例えば、ライオンとウサギは弱肉強食の関係で、ライオンがウサギと親しくなれないでしょう。しかし人とライオンの関係は、人がライオンに食われることもあれば、人の方がライオンを捕らえたり、またペットとしたり、はたまたライオンを偶像として拝むこともします。人間だけがライオンとの関係を変えていくことができます。

 友人との関係も同様です。はじめは他人ですが、しばらくすると知り合いに、そのうち友達になったり、喧嘩して絶交したり、仲直りしたりして、ついに親友になっていきます。つまり、人間は他人との関係を変えていくことができるのです。そしてそれは、神との関係でも同じです。神と人とは、初めは無関係か、もしくは罪を犯して神と敵対する関係の中にあります。しかし、クリスチャンに出会い、教会に行くようになり、ついに神と出会う。そして、主なるイエスを信じて神の子となり、神と交わる中で神に似る者とさせていただけます。

 

結論)「人間、神のかたち」

 神がご自分のかたちに人を造られたのは、人が神に似ていくためなのです。神を信じ、神の子となり、神から教えられ、導かれ、助けられ、時には叱られ、神の子は神の似姿へと成長させていただけるのです。この成長のためには、神と親しく交わることが不可欠なのは、言うまでもありません。

 ここに、教会生活や信仰生活の重要性があるのです。

 

 私たちの使命は、神を知らない人々に福音を伝えることです。必ず聖霊が助けてくださるので、みことばは人の頭だけでなく、その人のたましいに働きかけて救いに導いてくださいます。また、神の子の私たちは礼拝や集会、デボーションで神との交わりを深めましょう。

東京都江戸川区東葛西6丁目37-3 福音伝道教団 葛西福音キリスト教会 かさいふくいんきりすときょうかい 
サーカスで演技するライオン