福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

説教を視聴できます。

すみません、映像は古いものですが、説教はあたらしいものです。

説教原稿です。

葛西説教20230108

1.テキスト「ルカ12:13-21

2.タイトル「富といのちの関係」

3.中心聖句「ルカ12:15

「人のいのちは財産にあるのではないからです。」

4.本文「富といのちの関係」

 序)「ヘブル13:5

2023年度のみことばについて祈る中で、クリスマスにいただいた札のみことば、ヘブル13:5が最初の候補になりました。その札には「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」とありました。何か神様の臨在を信じ、かつ感じつつ歩むような思いをいだかせてくれると私は思いました。しかし、このみことばについて深く学んでみると、ヘブル13章は具体的な励ましや慰め、信仰の勧めというよりは、実践的、倫理的な奨励とありました。すなわち、キリストの弟子としての信仰のチャレンジを勧めるみことばでした。そういうわけで、全文を記すと『金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」』(ヘブル13:5)と。すなわち、神様の臨在があるがゆえに、「金銭を愛する生活」を避け、「いま持っているもので満足」することへの勧めでした。

それで、本日の説教テキストは、ルカ12:13から21として、お話させていただきます。

今改めて次の2023年度のみことばとしてイザヤ26:7、「義人の道は平らです。あなたは義人の道筋をならして平らにされます。」を祈りつつ考えています。このみことばはある教会員を励ますみことばを祈り求める中で与えられたものです。神様はイザヤを通して、すべてのキリストにある義人に約束されました。歩きにくく、険しい人生の道であっても、神様が歌いつつ歩める、平らな道にならしてくださるのです。このイザヤのみことばについては来週以降にお話します。

 

本論)「富といのちの関係」

.「兄弟の争い」

 皆様の中に、先生が大切な教えを説いているときに、横から突然、関係のない話をする人は少ないでしょうね。

 あるとき、イエス様がお多くの人たちに大切なお話をしておられました。すると、その途中で、自分の相談事をするためにイエス様の話を中断させた人がいました。それは、亡くなったお父さんの残してくれた財産のことでした。この人はお兄さんとうまく話し合いがつかないで争っていたので、イエス様に助けてもらおうと思ったのです。

 お金や持ち物のことで、親しい人同士が争う事は今でもよくある話ですね。皆様の中にも夫婦、親子、兄弟、近所づきあいの中で争ったりすることもあるでしょうか。

 

.「自分中心の人」

 イエス様は、お話の途中に割り込んで来た失礼な人の話を、無視されませんでした。それだけではなく、他の人にも大切なこととして、たとえ話をしてくださいました。

 ある一人のお金持ちの畑が豊作でした。たくさんの作物がとれたので、その金持ちは、「私の作物はしまって置く所がない」と困ってしまいました。よく考えた末、「そうだ、今の倉を取り壊して、大きな倉を建て直そう。そうすれば全部の穀物や食料を蓄えることができる」と思いついたのです。すっかりうれしくなったこの人は、自分の魂に呼びかけて、「さあ、安心せよ。一生遊んで暮らせるぞ」と喜びました。ところが神様は言われました。「愚かな者よ。あなたのいのちは今夜取り去られる。では、あなたの用意した物はどうなるのか。」とても厳しいことばです。でも、この人のことばに注意してみると、「私の作物」、「私の倉」「自分の魂」と、何もかも自分中心に考えていることがわかります。この人の口からは一度も、神様や人々への感謝のことばが出て来ないのです。私たちも、自分の持っている物や、自分のからだ、お金、時間などは自分のものだと考えていませんか。このお金持ちもすべて自分の手に入った物は自分のものだと、「これで、一生安心だ」と思ったのです。でもイエス様は、そのような考え方は愚かな人の考えだと言われました。

 なぜなら、目にみえる物、手で触れるものは全部、私たちがこの世に生きている間だけのものだからです。死ぬときには、何もかも置いていかなければなりません。そして、それらはみんな他の人のものになるのです。

 

.「神様を第一とする人」

 イエス様は、このたとえ話を通して、自分の物だと思っているものはすべて永遠に続くことのないものだから、それに捕らわれないようにと教えられました。

 このお金持ちのように、持ち物に頼り、たくさん持っていることで自己満足して生きていると、大変なことになります。本当の幸せな生き方は、神様を第一とすることです。私たちにいのちを与え、私たちを養ってくださっている神様にお頼りすることこそ、一番安心できる生き方なのです。さらに神様は、この地上のいのちばかりでなく、永遠のいのちも与えてくださいます。

 

勧め)「富といのちの関係」

 

 私たちの持ち物は、すべて神様から与えられているものです。すべての必要を与えてくださる神様に感謝し、いつでも神様により頼みましょう。