福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

2023年5月28日 礼拝メッセージ

「神の宝」

葛西説教20230528

1.テキスト「出エジプト20:1-17

2.タイトル「神の宝」

3.中心聖句「出エジプト19:5

「あなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたしのものであるから。」

4.本文「神の宝」

 序)「五旬節(ペンテコステ)」

 本日はペンテコステ、または五旬節と呼ばれます。五旬節とはエジプト脱出(過越しの祭り)から50日目の祭りという意味です。ここからギリシャ語の訳語で、ペンテコステとも呼ばれます。また「七週の祭り」とも呼ばれます。そしてこの五旬節に聖霊が弟子たちに降られたので、聖霊降臨日とも呼ばれます。

聖霊の働きについて旧約聖書は教えます。人間を内側から道徳的にきよめ、そして人のうちに霊性を形成する原動力は聖霊です。旧約聖書は、聖霊こそが人を内的にきよくし、聖化を実現する動力であると教えます。

ですから、モーセの十戒と聖霊の関係はこのように言われています。イスラエルの人々が石の板に刻まれた律法を受けたのが、出エジプト後50日目でした。そして死の帝王をキリストが十字架と復活で打ち砕いてから50日目に、律法が聖霊によって信じる人の心の内に刻まれたと。

そして、本日は律法の中心ともいえるモーセの十戒について学びますが、その真の意味について誤解されがちではないでしょうか。救いを得るためにこの十戒を授けられたのではありません。十戒(律法)は恵み(エジプト脱出)を前提とし、さらに豊かな神の恵みを知るために与えられたのです。確かに十戒は、人の心に罪意識を植え付ける効果を持ちますが、そのようなことも神の恵みの中でのことなのです。

 

本論)「神の宝」

.「ストーリ」

 イスラエルの人々はシナイ山のふもとの荒野に導かれました。そこで神は、モーセをシナイ山に呼び、これからは、神の声に聞き従い、約束を守って、全ての国と国民の中で、神の宝となり、祭司の国、聖なる国民とならなければならないと語られました。宝とは、神の祝福を受け取って高い価値があること。祭司の国とは、他の国民を神にとりなすこと。聖なる国民とは、神の祝福を他の国民に与える器となることです。

 その日、シナイ山は稲妻と火と煙で、山は煙っていました。雲と火は、神がそこにおられる臨在を示します。神は、激しく震えるシナイ山に、モーセと語るために、彼だけを登らせました。そしてモーセに山を下り、イスラエルの人々が神の聖さに打たれて滅びないように、山に登らないよう、厳しく戒めるように命じられました。

 そして再び山に戻ったモーセは、神から十戒をいただきました。神はまず、「わたしがあなたを奴隷の家から導き出した者である」と宣言し、その後十戒を示されました。この十戒は、前半の4つと後半の6つの2つの部分に分かれています。

 前半は、神との関係を正しく保つための戒めです。1番目は、他のものを神としないこと。2番目は、石や木に刻まれたものを神として拝んではならないこと。3番目は、神の名を軽々しく呼んではいけないこと。4番目は、週に一度仕事をせずに神を礼拝する日を作ることでした。神を第一にして大切にすることが、前半4つの戒めの内容です。神の祝福をしっかり受け取って神の宝となるには、神との関係がこのように正しくなければならないのです。

 後半の5番目から10番目は、人と人との関係についてです。5番目は父と母を敬うこと。6番目は殺してはいけないこと。7番目は姦淫してはいけないこと。8番目は盗んではいけないこと。9番目はウソの証言をしてはいけないこと。10番目は人のものを欲しがってはいけないということでした。自分自身を大切にするように、他の人を大切にすることが、後半の6つの戒めの内容です。神の祝福を人々にあふれ流れさせる祭司の国、聖なる国民となるには、人と人の関係が、このように正しくなければならないのです。

 

.「教えられる真理」

 人が、神の祝福を受け取る神の宝となるためには、神との関係が正しくならなければなりません。神と正しい関係をもち、神を愛する人になるために、十戒は与えられたのです。

 また人が、神の祝福を他の人々にまで与える務めをはたす祭司の国、聖なる国民になるには、人と人の関係が正しくなければなりません。人と人の関係を正しくもち、隣人を愛する人になるために、十戒は与えられたのです。

 

.「あなたはどうしますか」

 ですから、十戒は私たちが神の宝となるための神との約束なのです。神は難しいことを命令してそれを守れるかどうかを天から監視している意地悪な方だと思っていませんか。そうではなく、神はあなたが神の祝福であふれ、その祝福が人々に流れ出るような、神と人を愛する人になってほしいのです。それを成してくださるのが聖霊なのです。

 

まとめ「神の宝」

 今の時代は十戒を守るという方法ではなく、イエスを信じて心にお迎えし、聖霊に満たされるという方法が与えられています。その聖霊の働きにより、神と人を愛する人になるのです。今の時代の十戒の役目は、罪を自覚させ、悔い改めに導く養育係です。しかし、十戒の目的は昔も今も、神と人を愛する人にすることに変わりはありません。皆さんも、十戒によって罪を自覚し、イエスを信じて罪を赦され、神と人を愛する人に、そして神の宝とさせていただきましょう。