福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

2023年7月16日(日) 礼拝メッセージ

「勝利と敗北の理由」

葛西説教20230716

1.テキスト「ヨシュア7:1-13

2.タイトル「勝利と敗北の理由」

3.中心聖句「ヨシュア7:12

「イスラエル人は敵の前に立つことができず、・・彼らが聖絶のものとなったからである。・・、わたしはもはやあなたがたとともにはいない。」

4.本文「勝利と敗北の理由」

 序)「たとえ、合理的に見えなくても」

 本日のテキストから「勝利と敗北の理由」を教えられたいと願います。イスラエルの人々がヨルダン川を渡った後の二つの戦いは、私たちに、勝利の秘訣はただ神に従うことだと教えます。このエリコの戦いにおいて、神に従うことは愚かに見えたに違いありません。一日一回、ラッパを鳴らし、黙って城の周囲を回る。7日目は7回回り、大声で叫ぶ。これにどんな合理的意味があるのでしょう。しかし、それでも神に従った時、勝利を得たのです。

 

本論)「勝利と敗北の理由」

.「ストーリー」

 イスラエルの人々が、ヨルダン川を渡って、頑丈な城壁のあるエリコの町にやって来ました。この町はしっかりした城壁に囲まれ、門を堅く閉ざしていました。神はヨシュアに、この町を攻め取るための、非常に変わった方法を教えられました。それは、武装した人を先頭に、その後を角笛(ラッパ)を持った祭司、その後を契約の箱をかついだ祭司、最後に再び武装した人で、エリコの町の城壁の外をぐるっと回るのです。そして6日間は、一日一回だけ黙って歩き、7日目は、7回、回ります。その後、祭司が角笛を長く鳴らし続け、人々が一斉に大声を上げると、エリコの城壁が自ら崩れ落ちるというのです。それから神は、以前にイスラエルの偵察隊を助けたラハブの一家を助けること。町を占領したら、すべての物は、神へのささげものなので、自分の物にしてはならないことを命じられました。

 イスラエルの人々は、このことばの通りに従いました。黙って6日間、11回、城壁の周りを歩きました。そしてとうとう、7日目です。7回、町を回りました。そして祭司が角笛を長く鳴らし続け、人々は一斉に大声をあげます。すると、何と城壁がガラガラと崩れていくではありませんか。神は約束通りに、その町を占領させてくださいました。

 こうして大勝利を得たイスラエルの人々は、次のアイの町の占領に自信をもって臨みました。ヨシュアは、アイの町を偵察に行かせました。彼らは、アイは小さな町なので、全員で行かなくても、23千人で大丈夫だと報告しました。ところが、いざ3千人で攻めてみると、まったく歯が立たず、彼らはアイから逃げ帰ってきたのです。ヨシュアは衣を裂いて、神に祈りました。すると神は、惨敗した原因が神の命令に逆らって、エリコの町の宝物を盗んだからであることを告げられました。次の朝、ヨシュアは、神の命令に従ってイスラエルの民を部族ごとに集め、くじを引かせました。すると、ユダの部族の中の、アカンに当たったのです。ヨシュアがアカンに問いかけると。アカンは盗んだ外套、銀や金の延べ棒を隠していることを白状しました。そしてそれらが、彼の住まいから発見されました。そのためアカンと家族は、家畜や持ち物とともに、アコルの谷に引いて行かれ、石打にされ、火で焼かれました。

 そこで神は改めてヨシュアにアイを攻める方法を授けられました。ヨシュアは、神に教えられたとおり、3万人の勇士を選び、夜の間に出て行きました。そして、伏兵5千人を隠しておいて、正面からアイを攻めました。それから一旦は、また逃げる振りをしました。アイの人々は、調子に乗ってイスラエルの人々を追いかけ、まんまと町からおびき出されてしまいました。そしてヨシュアの合図で、隠れていた伏兵は、誰もいないアイの町を攻め、火をつけます。逃げる振りをした3万人の勇士たちも反転して、町から出て来たアイの兵をはさみ打ちにし、アイの町を滅ぼし尽くしました。

 

.「学ぶべき真理」

 神は、約束の祝福を、私たちに与えたいのですが、人の方がそれを受け取らないことがあります。それは、神のみことばを聞かず、自分勝手に行動するからです。罪を犯して、神に悔い改めず、高慢になって、神のみことばを聞かないからでした。

 

Ⅲ.「あなたはどうしますか」

 どうか知っていただきたいのです。神の祝福を受け取るには順序があるということです。まずしなければならないことが、罪の悔い改めです。罪を悔い改めて、きよくされ、神の前に出るなら、神のみことばを聞くことができるのです。あなたにもみことばに従うことによって、約束の祝福を受け取っていただきたいのです。

 

まとめ)「勝利と敗北の理由」

 エリコの場合とアイの場合を比較すると、違いがありましたね。しかし、神に従った時に勝利を得ることができたという点では、全く同じです。神のみ旨を祈り求め、それを知ること、また神のご計画が自分の知識や経験から見て、どんなに不思議であっても、自分の思いや願いとどんなに違っていても、それに従うことが勝利の秘訣であり、理由なのです。 

 そして敗北の理由は、罪と不従順です。一人の罪や不従順が教会や家、全体に悪い影響を及ぼします。罪を悔い改め、みことばに従うことが、聖とされた人の原則です。そうすればあの遊女ラハブのように、私たちも祝福を受け続けることができるのです。