福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

2024年5月26日(日)礼拝メッセージ

「神の良い計画(摂理)」

葛西説教20240526

1.テキスト「創世記50:1521(創世記3750)

2.タイトル「神の良い計画(摂理)(神様は良いこと以外なさらないことを発見する)

3.中心聖句「創世記50:20

「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。」

4.本文「神の良い計画(摂理)

 序)「ヨセフの立場を考えて読む」

 ヨセフの立場は良い方向に行くと見えては落とされ、また良い方向に行くと見えては落とされての繰り返しです。良い方向に行くと見える時には、感謝や気持ちの高ぶりもあったでしょうし、落とされた時には、悔しさ、恨み、不安、不信などがあったことでしょう。どうか、「自分がそんな目にあったらどうだろうか」と、一緒に考えてみましょう。神が共にいて下さることを信じて、不信の中でも神を信頼できるようにさせていただきましょう。

 神の摂理、愛、真実は、ヨセフの時代も今の時代も変わっていません。ヨセフのごとく、私たちも神の摂理と真実を信じぬく者とさせていただきましょう。

(ローマ8:28)「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」

神の摂理、愛、真実は、ヨセフの時代も今の時代も変わっていません。ヨセフのごとく、私たちも神の摂理と真実を信じぬく者とさせていただきましょう。

 

本論)「神の良い計画(摂理)

.「第一の苦難、奴隷」

 ヨセフは、ヤコブの11番目の息子でした。ラケルとの間にできた子どもであり、年寄り子でした彼は、父親から特別に愛されていました。それのみならず、ヨセフは「両親や兄弟が自分を拝む夢を見た」と相手の気持ちも考えずに伝えます。そのため、兄たちは彼をねたみ、腹を立てていました。そしてヨセフをやっつけるチャンスを得た彼らは、彼を奴隷商人に売り飛ばします。17歳だったヨセフは、エジプトに連れて行かれ、パロ王の侍従長ポティファルの奴隷とされました(創世記37)

 しかし、ヨセフは、これを神の計画と信じてポティファルに忠実に仕えたために、主人の家は非常に繁栄しました。それは、(創世記39:2)「主がヨセフとともにおられた」からでした。私たちはこの表現が何度も繰り返し記されていることに注目したいですね。

 神学者のパゼット・ウィルクスは、ヨセフにイエス・キリストの型を見ていますが、私もそのように思います。イエスご自身が世を支配すべき神の御子であるにも関わらず、同胞のユダヤ人からねたまれ、ついに十字架にかけられました。しかし、イエスは決して彼らを憎まれずに、かえって彼らのために赦しを祈られました。

 

.「第二の苦難、投獄」

 ヨセフは美男子だったようですね。それに魅了されたポティファルの妻は、彼を誘惑しますが、ヨセフを断り続けたので腹を立て、(創世記39:14)「あの男が私と寝ようと」したと夫にウソを告げました。ポティファルは怒り、彼を投獄しました。しかし、彼は死刑になっても当然でしたが、投獄にとどまったのは、妻のことばに疑問をもったからかもしれません。

 ヨセフは不当な刑を受けても決してふてくされずに、そこで最善を尽くしました。そして監獄でも(創世記39:21)「主はヨセフとともにおられ」たので、ここでも彼は監獄の長に信頼されました。その時、パロ王の献酌官長と調理官長のふたりの廷臣が投獄され、ヨセフは2人の見た夢を解き明かしました。献酌官長は、その解き明かしのとおりに3日後に解放されましたが、その後ヨセフのことを全く忘れてしまいました。

 ここにも、イエスの型を見ることが出来ますね。イエスも悪魔の誘惑を受けられましたが勝利されます。しかし罪がないのに罪びととして扱われました。裁判の席でも、ただ黙って神のみ旨に従われたのでした。

 

Ⅲ。「神の良い計画(摂理)

 しかし、2年後、パロ王は不思議な夢を見て不安になりました。その時、献酌官長はやっとヨセフのことを思いだし、王に告げました。ヨセフは王の前に召し出され、その夢を解き明かします。夢が7年間の豊作と7年間の飢饉を示すことを知った王は、この事態に対応できるのはヨセフだけだと確信し、彼を大臣に任命したのでした。

 豊作の年に蓄えられた穀物は、飢饉の年に外国の人にも売られました。その中に、何とヨセフを奴隷に売った兄たちもいました。ヨセフは、神の計画の不思議に感動したに違いありません。彼は、兄たちが罪を自覚しているかを試し、その翌年も穀物を買いに来させました。そして、彼らが悔い改めていることを確認して、自分の正体を明かします。兄たちは驚き恐れましたが、ヨセフは(創世記45:5)「神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。」と、神の計画であったと話します。時にヨセフは39歳で、故郷を出てから22年が経っていました。

 

結論)「神の良い計画(摂理)

 妬みの気持ちに駆り立てられた兄たちはヨセフに悪をたくらんだが、神はそれを良きことに変えてくださいました(創世記50:50)。神のご計画は完全で素晴らしいのです。その後、ヤコブと家族全員がエジプトに移住し、パロ王の庇護の下で子孫が非常に繁栄します。それゆえ、カナンの地では一家族に過ぎなかったアブラハムの子孫は、彼への約束通り一大民族を形成するようになります(創世記12:2)。さらに400年後には、彼らはカナンの地に戻り、その地にいたアモリ人を滅ぼして定住するようになります。神は、すべてのことが良いこととなるように、計らってくださるのです。

(ローマ8:28)「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」

神の摂理、愛、真実は、ヨセフの時代も今の時代も変わっていません。ヨセフのごとく、私たちも神の摂理と真実を信じぬく者とさせていただきましょう。

 

 

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エジプトへ旅する人々